尾原和啓氏

目次
第一章 プラットフォームとは何か?−IT企業、国家、ボランティア活動
プラットフォームとは何か
IT企業のプラットフォームに注目する二つの理由
プラットフォームが私たちの生活を左右する
今までの世界で最大のプラットフォームは「国家」
持続的な仕組みをつくる
第二章 プラットフォームの「共有価値観」
−グーグル、アップル、フェイスブックを根本から読み解く
プラットフォーム運営に欠かせない視点「共有価値観」
巨大IT企業の共有価値観を読み解く
幸せなグーグルの共有価値観
「グーグルグラス」のコンセプトビデオに込められた哲学
「マインドフルネス」の目指す世界
グーグルはなぜ自動運転車をつくるのか?
アップルの哲学を読み解く
グーグルvsアップルの根本的な違い
共有価値観がわかれば世界が見える
ビジネスの戦略をより深く理解する
フェイスブックの共有価値観
フェイスブックはなぜユーザーを広げたのか
マイペースvsフェイスブックで勝敗を分けたもの
人間関係が劇的に変わった
薄く広くつながることのメリット
フェイスブックが情報の流れを変える
フェイスブックはなぜオキュラスを買収したのか
人間関係のOSになる
第三章 プラットフォームは世界の何を変えるのか? − 3Dプリンタ、教育、
シェアリングエコノミー
世界を変える三つのプラットフォーム
3Dプリンタの可能性
インドに3Dプリンタを設置する
プラットフォームとしての3Dプリンタ
世界と変える「ものづくり」の新潮流
米国の教育費は倍増している
教育や学習を根本から変える
「カーンアカデミー」が変える教育の世界
プラットフォームとしての教育
リーダーは環境が育てる
学習の中心は課題設定能力に変わる
シェアリングエコノミーの原理
シェアを可能にしたもの
アマチュアのシェアを可能にした要因はファイスブック
移民のファーストステップになる「ウーバー」
シェアリングエコノミーが変える世界
シェアリングエコノミーの先にあるもの
第四章 プラットフォームは悪なのか?−ビジネスモデルの重力、ネットの倫理、
現在のリベラルアーツ
ビジネスモデルの重力
広告とメディア企業
不安喚起という負の重力
プラットフォームと向き合う態度
ネット社会の倫理
倫理は私たち自身がつくるもの
プラットフォーム運営者は替わるもの
現在のリベラルアーツ
第五章 日本型プラットフォームの可能性−リクルート、iモード、楽天
日本のポテンシャルは「BtoBtoC」サービスにある
リクルートの共有価値観「まだ、ここにない、出会い」
人生の大切な選択肢を提供する「おみくじビジネス」
儲かり続ける仕組みつくり「バンドエイド戦略」
「ゼクシィ」という発明
リクルート最大の強み「配電盤モデル」
「ゼクシィ」の仕掛けた「幅」と「質」のループ
「顔ぶれ営業」により価値を増す
ユーザー獲得は営業の力
「ゼクシィ」に見る”幸せの迷いの森”
プラットフォームとしての「iモード」
徹底的に参加する企業の敷居を下げる
持ち込まれた「リクルートイズム」
すぐれたユーザー観察眼から生まれた絵文字
夏野剛さんの「健全な保護主義」
保護から巣立つコンテンツプロバイダー
公式メニューを支えた「ミスター・フェアネス」
iモードにあってグーグルやアップルにないもの
楽天はアジアのネイトマーケット
「三つのL」が「ほしい」をつくる
アマゾンより楽天の品ぞろえが多い理由
ビジネス側の支援に強い日本型プラットフォーム
第六章 コミュニケーション消費とは何か?−ミクシィ、アイドル、ニコニコ動画
コミュニケーション大国「日本」
日記が好きな日本人
ミクシィの強さの源泉「ラダー」の設計
「足あと」は相手の行動をうながす
「コミュニケーション消費」の本質はTシャツにあり
「バッジ」が大事
なぜミクシィはユーザーを失ったのか?
ミクシィは自分たちの強みに気づいていたのか?
グループアイドルと連歌
AKB48と楽天の共通点
「コミュニケーション消費」は海を超えて広がる
第七章 人を幸せにするプラットフォーム
「リベラルアーツ」としてのプラットフォーム
人を幸せにするプラットフォーム
誰もが起業家になれる
未来に楽観的であること
自己実現のプラットフォーム
あとがき
すべては「ふむふむ」「ワクワク」から
私がインドネシアのバリ島ウブドにいる理由
人と人をつなぐプラットフォーム
最後に